2018.11.27 インナーチャイルド(年齢退行)療法
「あなたはあなたのままでいい ーー自己肯定感の克服」
私は、先々週までヒプノセラピスト養成講座のアシスタントをしていました。
私自身が教室を開くために、恩師である今本先生にお願いしてさせていただいたのです。
その教室でセラピー実習のクライアント役で生徒さんからセラピーを受けた時の話です。
その日は「年齢退行+インナーチャイルド」のセラピーを学ぶ2日目でした。
あなたには解消したいと思っても解消できない悲しさ、辛さを感じることはありますか?
あるいは、何年も引きずっている、辛さや悲しみがありますか?
そんな悲しさから解放されたら、どんなに楽かと思ったことがありますか?
年齢退行セラピーではそれができますよ(^^
楽になれます。
ステキでしょう(^^
それから、年齢退行セラピーでは「制限」を解くこともできます。
「制限」と言うのは自分の中にある「なぜか〇〇できない」と言う思いこみのことです。
私はこの時、制限を解くセラピーを受けることにしました。
ではどんな制限を解くか?
実習といえども、みんなガチで受け、癒しています。
アシスタントの私もガチで受けています。
(だって、まともに受けると○万円のセラピーですよ)
(だって、まともに受けると○万円のセラピーですよ)
私は考えました。
ー私は何で困ってる?
そして浮かんだのが
物事をやろうとするときにグズグズしてしまうと言うことでした。
ーそうだ!これをセラピーで解決してもらおう!
私はさらに自分に問いかけます
ーグズグズするのは何故?」
ふっと浮かんだ言葉が「自信がない」
ーそうだこれを解放してもらおう!
私はクライアント役の生徒さんに言いました。
「自信がないと言う制限を解いてください」
セラピーが始まりました。
まず自信がないと言う言葉が浮かんだグズグズしている状況を思い浮かべます。
そしてその時に感じる感情を探ります。
私の心は「なんか悲しい」と感じていました。
退行セラピーではその感情を元にISE(問題が最初に発生した出来事)を探ります。
これについて少し説明しますね。
年齢退行や前世療法の療法の元になっているのが「感情のゲシュタルト(連鎖)」と言う考え方です。
喜び・悲しみ・などの「感情」には、それを初めて味わった体験(ISE)があります。
その後似たような体験をし、その度にその感情や思い込みは強化されていきます。
強化した出来事をSSEと言います。
そして同じ感情のISE、SSEたちは1本の編んだ糸のように繋がっているのです。
これを感情のゲシュタルト(連鎖)と言います。
退行セラピーでは、その一番はじめの体験(ISE)を癒します。
すると、その後体験したSSEも、不思議なことに解消するのです。まるで編んだ糸がほどけるように。
だからそのISEを探るのです。
ISEを探るセッションが始まりました。
私の中に浮かんだのは20代の私でした。
これはSSEです。
これはSSEです。
潜在意識はピンポイントでISEを見せてくれることもありますが、SSEを辿らせることもあります。
SSEをたどる時、それはそれに意味がある時なのです。
潜在意識って本当に賢いのです。
SSEをたどる時、それはそれに意味がある時なのです。
潜在意識って本当に賢いのです。
20代の私は勤務先の校長室にいました。
教員1年目のその時の私は校長先生から説教されていました。
勤務校が家から遠いので近い学校に異動したいと、異動願いを出したことについてです。
「1年目で異動届を出す人はいませんよ(これは嘘です)。あなただけですよ(これも嘘です)こんなのを出すなら教育委員会にM教員(問題教員の隠語です)だと報告しますよ」
黙っている私に校長はさらに追い討ちをかけます。
「こんなことをする人は何かあるんです」
私は
「私には何があるんですか」と聞きました。
校長は黙りました。
私は内心
「ああ、私が片親(一人親家庭のことです)だからと言う意味だろうか」
と思いました。嫌な気持ちでした。
「お前は片親だから劣っている」と言われた気持ちでした。
すぐにシーンが変わりました。
ランドセルを背負った私が商店街を歩いています。
小学校から帰るところです。
八百屋のおばさんがいつものように私を待ち構えていて大声で聞きます。
「まりちゃん、昨日お父ちゃん帰ってきた?」
「ううん」
私はうつむきます。
当時私たち家族は叔父の家に居ました。叔父の家は商店街の中にありました。
私の父は事業に失敗してからは家出を繰り返し、私が中学校に上がる年にとうとう家に帰って来なくなりました。
そんな我が家の家庭事情は近所の商店主たちの噂話の格好のネタでした。
私は通るたびにそれを聞かれるのが本当に嫌でした。
「うちの家が笑い者にされている。私は笑い者にされている」そう思いました。
でもこれもSSEです。
またシーンが変わりました。
私は5、6歳でした。
従姉がいました。従姉は怒っていました。子供同士の喧嘩です。
従姉が私に「いそうろう!出ていけ!」と言いました。
私は悔しくて泣きました。
従姉は私たちが住まわせて貰っている叔父の娘です。
従姉は、ただ周りの大人が言っていることを言っただけなのでしょう。
ただの子供の喧嘩です。
でも、私にも従姉にも
言葉の意味はうっすらわかっていました。
従姉は、ただ周りの大人が言っていることを言っただけなのでしょう。
ただの子供の喧嘩です。
でも、私にも従姉にも
言葉の意味はうっすらわかっていました。
これもSSEです。
またシーンが変わりました。
今度は私は赤ちゃんでした。
お父さんが目の前にいました。
私は、なあんだここか!と思いました。
(これは何度もセラピーで出てくるシーンなのです)
そして、これがISEだったのです。
母が弟を身ごもったことを父が私に嬉しそうに話しています。
母も祖母も喜んでいます。
でも私は悲しいのです。
その時の私はもう自分に値打ちがなくなったように感じているのです。
自信がない=自己肯定感が低い=自分の値打ちが低いと感じているから
の原因のおおもとはこんなことだったのです。
でも赤ちゃんの私にとっては悲しかったのです。
その後その赤ちゃんの私(インナーチャイルド)を癒してセラピーが終わりました。
私は価値が低い、と、自分で思っていたのは間違いだった、
私は自分の意識を訂正しました。
弟ができても父も母も私を愛していたし、
どんな事情があっても私の価値が変わることはない。
どんな事情があっても私の価値が変わることはない。
そのままの私でいい。
そういう強い信念を得ました。
私は自分が自己肯定感は低くないと思っていました。
成長の過程で、生きていく過程で、
傷ついた自己肯定感を少しずつ修復してきたのですね。
傷ついた自己肯定感を少しずつ修復してきたのですね。
でも、大事な時、ふっと自信のない私が顔を出す。
実は私の自己肯定感は低かったのですね。
そしてその一番根っこはこんな勘違いでした。
ところで、自己肯定感ってどうやって作られるんでしょう?
どうやって低くなるんでしょう?
自己肯定感が低いのはその人の責任でしょうか?
まして責められるようなことでしょうか?
違いますよね。
インナーチャイルドを癒す時、多くは最後
「そのままの私でいい」と言う認識を得て終わります。
あなたはあなたのままでいい。
そのままのあなたでいい。